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浅月のりと先生インタビュー『有栖川煉ってホントは女なんだよね。』

大人気男性アイドル(実は女)とのじれったくHな恋模様が、
電子読者の心を掴んでロングランヒット中!
「有栖川煉ってホントは女なんだよね。」の作者である浅月のりと先生に、
お仕事の裏話や作品への思いを語っていただきました!!

――今回のインタビュアーは編集担当のTです。
まずは、漫画家になるまでの道のりを教えてください!

昔から漫画家になりたいと思っていて、
高校のときに漫画賞に応募したことがありまして…結果は全然ダメだったんですけど。
当時はダメだったことがショックすぎて諦めたんです。

それから会社員として働いていましたが、
「漫画やイラストの仕事をしたいな」ってどこかで思ってました。
趣味としては絵を描き続けていたので、
副業として、WEB漫画の着色の仕事もしていました。
そのときに来る仕事が8割方ウェイブさんだったんですよね。
そこでウェイブさんを知ったんです。

しばらくして、当時勤めていた会社がすごくブラックだったので辞めました。
それからウェイブさんの作家募集に応募したこともあったんですが、採用はされず(笑)
本当にダメだったんだと思うんですよね、当時は…。

別の会社で一年くらい漫画を描いたんですけど、
プロットをもらっての作画だけの仕事だったんです。
そこが本当に原稿料が安くて…(苦笑)

なので、お小遣い稼ぎみたいな感じで自分の描きたい漫画をフルカラーで描いて、
ダウンロード販売をしてたんですよ。それを見たウェイブさんからお声がかかったんです。

――なるほど…!
ようやくウェイブが浅月さんのすごさに気づけたと…。

男の娘の漫画で声をかけられて…(笑)

――その段階からもう男の娘だったんですね!!!ブレないですね!!(笑)
(※浅月さんは男の娘モノが大好きです)
浅月さんは着色まで全部ご自身でされてるというのがとんでもないなと思ってます。

とんでもないとは自分では思ってないんですよね…。
副業で着色もしていましたし、以前の仕事もフルカラー仕上げまでやってましたし…。
24ページフルカラーを三週間で描いて、プラスで趣味の漫画描いてましたからね。

――作業量がすごいです…!!!

他の人もきっとフルカラーで描いてるんだな、って思ってたんです。
でも、意外と皆外注に出してるんだなってことが、他の作家さんと話してわかって…。

――着色までされる方はなかなかいらっしゃらないですね。
カラーでこだわりのポイントってありますか?

最近は背景を描き込みすぎちゃうとキャラが立たないなって思って、
ぼかしたり、あえて光で飛ばしたりをよくしてます。

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――確かに、その表現増えましたよね!エモくていいなと思ってます。

画面もいい感じになるし、その方がキャラが立つなと気づき…そんな感じに変えていっています。

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――今作は男装ヒロインですが、こだわったポイントはありますか?

男装しているときは美少年だと思って描いてます!
キャラデザのときに、設定上男として扱われてれば、
見た目女の子でも大丈夫ですよ…って言われたんですけど、
でもそれ絶対やだな!、って(笑)
男装の意味がなくなっちゃうので、私の中では美少年として描いています。

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――かっこよくてかわいい、絶妙なラインです!
作中で色んな衣装を着ていますが、お気に入りはどれですか?

お気に入りの衣装…難しいですね。
でも、こないだ描いたタキシードがすごくお気に入りです。
二人の配色を逆にしたかったんです。

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――描いていて楽しいところはどこでしょうか?

赤面を描くのが好きですね。
男女問わず、赤面を描くのが好きなんです。照れさせるのが…(笑)

――煉ちゃんも照れますけど、最近恭平も照れますもんね(笑)
体の作画でこだわっているポイントはありますか?

しなやかさにはこだわってますね。
どちらかというと華奢ですらっとした子が好きなんですけど。

――え、意外ですね!むちっとした感じが好きなのかと…。

エロ漫画だとむちむちな方がいいのかな…って思って、肉感は気をつけていました。
でも個人的には、すらっとした無駄な肉がついてない感じの子が好きですね。
中性的なキャラが好きなので、あんまり脂肪ついてない子が好きというか…。
胸もちっちゃい子が好きで、巨乳よりもちっぱいが好き、という感じです。

――ちなみに、煉ちゃんのサイズでも大きいですか?

大きいです!(笑)
本当はキャラデザでもっと小さく出してたんですけど、
メンズなので大きくしてくださいと言われて泣く泣く大きくしたんです。
いつも大きいな、と思って描いてるんですけど…。

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――浅月さんの理想のサイズ感ではないですが…でもよいサイズ感です!(笑)

私の好みになると、ないくらいになっちゃうと思います(笑)
ちょっとあるかな…?くらいが好きなんです。

――あと、魅力的なサブキャラが多いことも特徴だと思います。 その中でもお気に入りのキャラクターとなると…?

雪ちゃんですね…(笑)

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――ですよねー!!(笑)

もう描きたくてしょうがなかったんです。
本当に初期から描きたいと思ってたんですが、メンズだから男の娘を出せるとは思いませんでした。
連載が長く続いて、新しい展開があるといいなと思ってちょっと設定を出してみたんです。
そしたら案外OKだったからこっちがびっくりしたという(笑)

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――いやあ…雪ちゃんかわいいですもん!(笑)
話題を変えて、ご執筆方法をうかがいたいと思います。
まず、長期連載でどうネタを考えているんだろうと…!

ネタはもう…毎回絞り出してるというか(笑)

――そうおっしゃいつつ、確実に〆切前に下さるのがありがたいです。

逆に〆切って間に合わせなきゃいけないものだと思ってるので…。
〆切を延ばしてもらうことはあっても、破るってことはちょっと…。
会社員のときのことを考えたら、納期とか破っちゃいけないじゃないですか。

――素晴らしいですね…!
ちなみに、ネタを思いつくタイミングってどんなときですか?

プロットの時期が近くなると頭の片隅で考えてるみたいな感じです。
まとめるために散歩したりしますね。
歩いたりするとアイディアが浮かびやすい気がします。

――浅月さん、これまでの発言からすごくきっちりした印象がありますが…。

そうですね、きっちりしてると思います。

――もはや自負があるんですね!!

スケジュールも、「今日はここまでやる」というノルマを最初に組んでおいて、
それ通りにやる、って形でやってます。
会社員みたいな生活リズムで、9時から仕事を始めて、だいたい18時に終わったらいいな、みたいな…。
元々会社員時代があったから、その流れですね。仕事は昼間にするものだろうと。

――でも、ご自宅で作業していると、集中できなくなることありませんか?

よく猫が邪魔してきます(笑)
しょっちゅう膝の上に来て、液タブの上に乗ったりとか…
そういうときは追い払ったりおやつをあげたりしてますけど。
2匹飼っているので、一緒に寝てるのとか見ると癒されますね。

――かわいいですね…!昼間お仕事となると、趣味で何か描くとしたら夜なんですか?

夜と、あとは土日ですね。
基本土日は仕事しないことにしてるので。

――そうなんですね!?
浅月さん本当に集中力すさまじいですね…!

本当に会社員みたいな仕事の仕方をしてます!
土日に仕事が終わらなくてやることもあるんですけど、
理想としては休んでますね。

――今までに影響を受けた作品などはありますか?

漫画を描き始めたきっかけが高橋留美子先生なんです。
高橋先生の漫画を読んで、それで真似して描き始めました。
ただ、作品として影響したのは藤原ここあ先生ですね。亡くなってしまったんですが…。

高校の時に漫画賞に応募したのも、藤原先生があとがきか何かで、
「中学のときに漫画賞でデビューした」と書かれてたのを見て、
「学生のうちにデビューしたい」と思って応募したんです。
藤原先生の作品は、女の子も男の子も魅力的なのがすごく好きで読んでました。

――なるほど…女装男子にハマったきっかけってあります?

これといったきっかけが思いつかないんですけど…気が付いたら既に、ですかね。
でも「らんま1/2」の影響は絶対あると思います。

――確かに思春期に読むと何か芽生えますよね…。
今ハマっているものだと何がありますか?漫画でもゲームでも…。

ゲームって言ったらもうFGOになっちゃいますね。
FGOというかFateというか…。

――FGOも、ちょっと仕事の合間に…みたいなこともせず…?

基本的にはやらない様にしてます。
逆にスケジュール押してると不安になってしまうので、仕事はきっちりやっていきたい…という感じです。

――なんだか、居住まいを正したくなってきました…!
それでは、最後に読者さんにメッセージをお願いします。

連載が長い間続いているのもありがたいんですけど、
初期からずっと読んでくださっている方には本当にありがとうという気持ちです。

長すぎて途中でやめちゃった人もいると思うんですけど、
新しい展開を入れるように頑張っているので、
最新話など、気が向いたらチラ見してもらえるとありがたいです!

浅月先生、ありがとうございました!
ストイックな仕事ぶりに驚かされっぱなしでした…!
今後も浅月先生の描く、萌える女の子・男の娘たちにぜひご期待くださいませ!

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