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OUMA先生インタビュー『「1分間だけ挿れてもいいよ…」シェアハウスの秘密ルール。』

男女三人のシェアハウスで繰り広げられる、
エッチで胸がキュンとするような生活を描いたスマッシュヒット作
『「1分間だけ挿れてもいいよ…」シェアハウスの秘密ルール。』で知られるOUMA先生。
本作以外でもヒット作を長年に渡って生み出し続けている先生に
その仕事術から、魅力的なキャラが生まれる過程、
漫画化としての歴史までを聞いてきました!

――今回のインタビュアーは担当Sです。
まずはじめにOUMAさんの経歴を教えてください!

相当昔の話になるのですが、
専門学校時代に一般紙の担当さんがついていてくれました。
2年くらいやっていたのですが、
商業のほうは「エロ漫画描くのも勉強になる」と、
知り合いの作家さんに紹介されて始めました。

28歳の時に一旦漫画をやめて、
パチスロの映像制作の会社に移りました。
そこではパチスロで流れるアニメの原画を
約2年くらいやってたんですけど、
会社自体が潰れてしまって…。

その後、電子コミックの黎明期の時に、
以前からお付き合いがあった出版社さんに声をかけられ
また漫画を書き始めたんです。
各社お世話になりながら今に至ります。

――歴史を感じますね

年齢的に長いので(笑)
人生綱渡り的に運よく転機で声をかけていただけて、
繋がってきたな、という感じです。

――やっぱりOUMAさんの
ご実力があってのことだと思いますよ!

運だと思うんですけど(笑)
ただ、会社員の時の経験はその後も活きました。
製作のやり方とかスケジュールを立て方は
そこで学びましたね。

――漫画家を志されたきっかけは何だったんでしょうか?

実は専門学校に入る前はアニメ―ターになりたかったんです。
ただ、体験入学した時に、
ストーリーからマルチで作れる漫画のほうに惹かれました。
それで、専門学校も漫画にしたんです。

自分は中学を卒業してすぐ専門学校に入ったので、
15歳の時でした。

2年間専門学校に通った後は、
通信制の高校に入学しました。

土日は授業があったので学校に通いながら、
バイトもしつつ、担当さんもついていたので、
漫画も描きつつと言った暮らしでしたね。

――凄いかっこいい暮らしですね。
学生のころから頑張られていて。

いえいえ、聞こえはいいのですが、
そんなことないです(笑)
漫画も賞はもらってたりしてましたが、
連載にはなりませんでした。

――執筆中に息抜きでされることとかありますか?

結構ジムとか行ってますね。
もうかれこれ10数年通ってます。

――えぇ凄い!
じゃあ遼太みたいに体バッキバッキですか?

いえいえ(笑)
全然そんなことないです。

ネームとかに煮詰まっている時、
走ったりすると余計なことを考えなくて
ひとつのことに集中しやすくなるので、
考えをまとめたりするのには運動しますね。

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――アクティブな息抜きですね!

やっぱりこの業界は、
不摂生で描けなくなる人もいるので
なるべく動くようにしてます。

あと、絵に煮詰まった時は、
とりあえず仮絵をいれておいて
描きやすい所からどんどん進んじゃいますね。

それで、後から見直すと、
意外と悪いところがすぐ分かって書き直せちゃったりします。

それと、描いた絵を修正していくよりも、
イチからやり直してしまったほうが、
案外上手くいきますね。

――なるほど。かなり実践的な内容ですね。
漫画以外の部分でも、とても参考になりそうです…!
やっぱりOUMAさんは仕事のやり方が確立されていますよね。

1時間にどれくらい進めればいいかとか、
スケジュールから逆算して時間を区切ってます。
限られた時間の中で、作ったノルマに対して
どこまでクオリティを上げて描いていけるかですね。

もちろん予定通りいかない時もあるのですが、
それも含んだスケジュール管理をしてます。
止まらないように心掛けてやり抜くことことですね。

――凄い勉強になります。
実際、いつもスケジュール通り
ご進行いただいておりまして、ありがとうございます!

あ、いえいえ(笑)

――影響受けた作家さんとかいらっしゃいますか?

漫画家さんだと、
浅田弘幸さん、田島昭宇さんですね。
桂正和さんもです。

絵が好きなのは、村田蓮爾さんや寺田克也さんです。

中学の頃はエヴァ全盛期だったので、
その辺の影響もモロにうけました。

――どういったところが好きですか?

雰囲気があるかっこよさですね。
上條淳士さんもそうですが、ああいう画風に憧れてました。

あと、二十歳くらいの時に、
三輪士郎さんがデビューして格好いいなぁと思いましたね。

お話の内容より、まず絵のカッコよさに目がいきますね。

――OUMAさんの男性キャラも
その雰囲気が合ってカッコいいですよね!
作品のお話もお伺いできればと思うのですが、
作中で好きなキャラクターは誰ですか?

遼太です(笑)

――この流れでいくとそうですよね(笑)

遼太、大好きなんですよ。
書いていくうちにそうなったんですけど、
馬鹿で単純で、矛盾した感じが好きですね。
ちょっと揺らぐような、人間の弱さや都合の良さが出てるのかなと思います。

――確かに主人公の遼太がとても魅力的な漫画だと思います!
ヒロインの桃香と奏を描かれる際に、こだわった点はございますか?

奏はとにかくエロく描きたいなと。
もう溢れだすエロさで(笑)

桃香はなるべくツンデレに。
いっぱいあたふたさせたい、ツンとさせたいと思ってます。
この辺りは気を使って慎重に描いてますね。

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――遼太も含めて、3キャラとも会話を読んでいると
随所でOUMAさん節が見られて楽しいです。

そちらはやりとりする上で出来上がったものですね。
修正が返ってきたもので、結構意外なものがあったりして
自分がというよりも、色々な人と作りあげられたものかと思います。
人が絡むことによって、より人間的なキャラクターになっていく気がします。

あとはシェアハウスのテーマも良いかなと思っておりまして、
無さそうでありそうな…くらいの、
誰にでも妄想出来る「あったらいいな」になっているのかなと。

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――確かに。どこか親近感のあるお話ですよね。

読む人が誰かに感情移入できたらいいなぁと
思って描いてます。

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――男はかなり良太に感情移入できると思います!
ここまでで気に入っているシーンはございますか?

1話でマッサージのルールを作って触っていく過程が、
描いてて一番盛り上がりましたね。
慎重になりつつもドキドキしました。

ここは全然書かないでもらわなくて大丈夫なんですけど、
初めて彼女とする時ようなドキドキ感を思い出しつつ描きました(笑)

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――いい話じゃないですか(笑)

探り探り試行錯誤して描いた分
苦労しましたが、印象にも残ってます。

――確かにストーリー上でも、
とても印象的なシーンになっていますよね。
今後の展開はどうなっていくのでしょうか?

よりキャラクター性を出していって
もうちょっと3人の関係や、女の子同士の関係性も掘り下げていけたらと思ってます。

あとは、新キャラとかも出していけるといいですね。

――新キャラと言っていいのかアレですが
最近の話数で自分が好きなキャラクターが出てきました(笑)

アイツですね。
アイツのあの顔は一番楽にかけました。(笑)
一番得意分野の顔ではあります。

なんなら遼太は描いた後に
もうちょっと幼くなるように描き直したり調整するんですが、
アイツは一発でいけない?みたいな(笑)

――最後に読者の方々に向けて一言お願いします。

皆様のおかげでお家業続けていけてるので
本当に感謝しかないです。
ありがとうございます!

OUMA先生ありがとうございました!
OUMA先生が描かれるキャラクターは、
得もいえぬ人間味と不思議な魅力がございますが
きっとOUMA先生のお人柄と豊富な人生経験に裏打ちされたものなのですね!
ますます盛り上がっていくOUMA先生の作品をどうぞお楽しみに♪

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