大人気沸騰中の「俺の上腕二頭筋、エッチな目で見てたでしょ?」。
単行本も9月18日に発売を控えた作者・高山こば先生に、
美しい原稿の作成秘話や、筋肉への探求心など、洗いざらいお伺いしました!
―― 単行本化決定おめでとうございます!
決定した時、どのようなお気持ちでしたか?
「単行本化」は1つの目標だったので嬉しかったです!
でも最初はひたすら「驚き」が強くて、それからじわじわ実感が沸いて「嬉しさ」がこみ上げた感じです。
あと「自分が漫画家」という実感も実はまだハッキリとはなくて…
―― そんな!完全なる漫画家さんです!
今作がティーンズラブ初挑戦作品ということで、他のジャンルと違うな~!と感じる点はありますか?
女の子視点のお話を描くのが初めてだったので、女の子の思考回路は難しいなと…!(笑)
男の子も、触れてきたことのないキャラが多くて、カッコイイ仕草の魅せ方とかを常に試行錯誤しています。
あと、ティーンズラブには「外せないときめきポイント」があると思うので、
王道のポイントを押さえつつ、作品のカラーをいかに見せていくかを常に意識しています。
―― こば先生の試行錯誤、作品の魅力にすごく繋がっていると思います。
今作の主人公・杏奈ちゃんも、親しみの持てる素敵な女の子ですが、
杏奈ちゃんを描く時に意識していることはありますか?
「枯れてる子」という設定なので、服装をおとなしめにしたり、
アクセサリーは必要最低限にしたり、あんまりヒール履かせないように素朴さを意識してます。
逆に、サブキャラのみなみちゃんが、おしゃれに気をつかってる子なので、杏奈ちゃんと良い対比になっているかなと!
―― キャラクターの「リアル」に寄り添って考えてくださっているのですね。
こば先生の作品は本当にリアリティが魅力で『自分もジムに通いたくなった』といったお声を沢山いただく程です。
リアリティを出すために行ってることはありますか?
作業のお供に映画やドラマを見ることが多いので、洋服や背景の参考にしたりしています。
あと女子力の高い友達と会ったときは、その子たちを観察したり(笑)
グラスを持つ指先1つとっても「女の子だ!!」ってなるんですよね。
自分の手はあんまり資料にならないので、女の子の手の資料を常に求めています。
――「求:指の写真協力」ですね!
こば先生には、細部まで綿密で美しい原稿を仕上げていただいておりますが、
原稿中に息抜きでしていることはありますか?
猫にさわるのが何よりの癒しです(笑)
あとコーヒーの飲み比べが好きで、遠征した先で各地のコーヒー買いそろえたりしています。
―― 読者の皆さま、おすすめのコーヒーがあれば、是非こば先生までご一報を。
さて、ここからは男性キャラクターにスポットを当てていきます。
尊先生と北川さん、二人の男性を描く際に意識されていることはありますか?
キャラが対比になるようにしています。
尊の黒髪⇔北川の明るめの茶髪、尊は少しツリ目⇔北川は平行気味の目、尊はワイルド⇔北川は柔和。
あとは何と言っても尊の若さ⇔北川の大人さ、ですね。
―― たしかに…!あと肉体美も、それぞれに筋肉の付き方が違っていて魅力的ですよね。
こば先生も好きな筋肉は「前鋸筋」とのことで、美しい筋肉を描くポイント等ありますか?
まだ勉強中の身なのですが…!
前鋸筋をしっかり描くと、バキバキ感が出るなぁと思ってます。
あと上半身だけバキバキにならないよう、合わせて腰や下半身もしっかり太く、を意識しています。
思った筋肉が、絵に乗せられたときは嬉しいですね。
―― 勉強になります…!筋肉は昔から描かれていたんですか?
ある筋肉キャラにハマったのがキッカケです。
すごく目を引く感じで筋肉を描かれる作家さんがいて。
ちょうど時間が取れたので、3日間、持っていた筋肉の資料をひたすら模写し続けました。
その3日間のおかげで、筋肉の構造をより知れて、筋肉を描くのが好きになれた気がします。
―― 3日間の筋肉特訓、ステキですね。筋肉を知りたい読者さま、是非!
ちなみに、今後はこんな男性が描いてみたい、等はありますか?
無愛想で不器用なキャラクターが好きなので描いてみたいです。
あとは、包容力があって大らかだけど、影があるキャラとか…深みのあるキャラが好きで。
―― どっちも見てみたい…!
それでは、最後に、読者さんへ一言メッセージをお願いします!
読んでくださって本当にありがとうございます。
読者さんがレビューの中で、「尊先生」「杏奈ちゃん」と気さくに呼んでくれてるのが嬉しくて、
読んでもらえている実感も湧きました。
作中で、皆さまの琴線に触れる、お気に入りのシーンとか、
ふとした瞬間に思い出すシーンとか見つけてくださるとすごく嬉しいです。
これからも二人を見守ってください。
こば先生、ありがとうございました!
こば先生の謙虚なお人柄や探求心に触れ、刺激的なインタビューとなりました!
今後の連載もぜひご期待ください♪
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