大ヒット銭湯漫画「アソコ洗い屋のお仕事~片想い中のアイツと女湯で~」。
今ノリにノッてる作者・トヨ先生に、執筆に至るまでの経緯やマル秘テクニックまで、包み隠さずお伺いしました!
―― 今回のインタビュアーは編集担当のMです。
まずはトヨ先生のご経歴を教えてください!
はい。僕は数年前まで会社勤めをしていまして、漫画は元々趣味で描いてました。
趣味だけどなんとなくやめられなくて…(笑)基本的に描くのが好きなんですね。
ただ当時の職場というのがかなり忙しい職場で全然漫画を描く時間がなかったんです。
それで描けないくらいなら辞めちゃおう!と勢いで退職しました。
その後同人活動と並行して他社さんで商業漫画を描かせていただきまして、
脱サラから2~3年した頃ウェイブさんからもお声がけいただき今に至ります。
―― なるほど!趣味で描かれていた期間が長かったわけですね。
商業活動歴が短いのになぜこんなにお上手なんだろう?という謎が解けました(笑)
ウェイブでの執筆ペースについて最初は苦労されたと聞きましたが…?
そうですね(笑)以前は3か月に1作品のペースで商業活動をしていたので。
ただそれだけじゃ生活していけないので、ゆくゆくは月1ペースの仕事にチャレンジしたいと思ってました。
デビュー2~3年が経過して執筆速度に自信が持てるようになったあたりで、
ちょうどウェイブさんから「月1で連載やりませんか?」と打診いただいたんです。
すごくタイミングが良くて…。
―― タイミング!滅茶苦茶大事ですよね。ウェイブはとても運が良かったと思います!(笑)
ちなみにトヨ先生は紙媒体メインの出版社さんと電子発のウェイブ、どちらも経験されてますが、
違いなど感じることはありますか?
電子独特だなと思ったのはやっぱり「コマ単位で読む」という部分ですかね。
(※スマホ向けの電子コミックサイトでは「コマ読み」と言って、コマ単位で画面が表示される仕様が存在します)
―― たしかにそこに驚かれる作家さんは多いですね。
担当さんにネーム(※漫画の下書き)を見てもらうときはページ単位で見てもらうわけですが、
配信時はコマ単位で読まれるので1コマ内の情報量に気を使ってます。
たとえばキメゴマは複数キャラを1コマ内に入れて、そこだけ切り取っても
この瞬間に何が起きてるかが分かるシーンを作ることを心がけてます。
ただそういうコマばかりを作っても、元の漫画の形式が壊れてしまうんですよね。
ページ単位で見たときの面白さと、コマ単位で見たときの読みやすさ、
このバランス感覚が大事なのかなと感じてます。
―― とても勉強になります!紙と電子、演出をどちらかに極端に振ってもいびつな内容になってしまいそう…。
その点トヨ先生の漫画はとてもバランスがいい印象です。
紙漫画のテクニックと電子漫画のテクニックのハイブリッドというか…(笑)
そんなわけでとっても器用にスイスイ描かれてるように感じるんですが、
『アソコ洗い屋』執筆に際し実は苦労した点などあるんでしょうか?
1話執筆の時点なんですが、Mさんからプロットもらった時点で、
『1コマ女の子10人を描いてほしい』とお願いされて…(笑)
さっきの電子と紙の違いもありますし、1ページ1ページの作業量が増えたって点ですかね。
―― あー、たしかにそんなお願いしましたね!その節はどうもすみませんでした(笑)
でもお陰ですごく良いコマができましたね。このコマ、バナー広告にも使われて。
あんなに多くの女の子を同時に描いたことなかったので描き分けも苦労しました。
ヒロインの結月は特徴的な髪型なので問題なかったんですが、
意外とキャプテンとか…後頭部を描いたりすると他のモブキャラと区別つかなかったりして。
―― ですね。キャプテンはリアル寄りな髪型ですもんね。
体型は一番エロ漫画っぽいので、胸元くらいまで描けば実は結構分かり易いです。
―― キャプテンの巨乳、僕も好きです!
執筆時のご心境…というところで、逆に描いてて面白かった箇所があれば教えてください。
連載形式のお仕事が初めてだったので、第一話とかは描いてて『あー疲れるなぁ』とか思ってたんですけど、
だんだん連載が進むにしたがって漫画内の世界が広がってる感じがして、それが面白いなぁと。
―― どんどん世界が広がってキャラも深掘りできるのは連載の醍醐味ですよね。
でも編集担当的には1話時点からトヨ先生の漫画、
世界がきちんと作られてる感じがしていてすごいなと感じてましたよ。
ヒロインも主人公も…祖父の源蔵じいちゃんとかもキャラ立ってて。
あぁ、じいちゃんもまたどっかで出したいですね(笑)
―― 再登場楽しみにしてます!
キャラの話になったので、流れで質問です。
『アソコ洗い屋』内でトヨ先生が好きなキャラクターを教えてください。
元々は結月(ヒロイン)でした。今は月島(主人公)です。
結月は1話から「月島を好き」っていう大設定があったので、行動に理由ができてて、
それでキャラが動かしやすかったんですね。
話が進むにつれて、月島側も「結月が好き」ということに気づいたので、
そこからはキャラが自然に動き始めてきた感覚があります。
―― なるほど。たしかに月島は1話からしばらく状況に流され続けてた感じありますもんね(笑)
ヒロインたちに翻弄されてる主人公というか。それが最近活き活きと動いてますよね。
ますます面白くなってきた『アソコ洗い屋』今後の展開はどうなるんでしょうか?
キャラを動かすことによって物語に厚みが増すと思うので、
モブキャラとか主人公たち以外のキャラも動かしてみて、
カップリングとかバックボーンを強化してあげると面白いのかなと考えてます。
―― いいですね!読者さんは結月と月島、2人の関係を見守るところから漫画を楽しんでいただいてますが、
トヨ先生の漫画は世界観が面白いのでぜひ色々なサイドエピソードを交えて、
他のキャラクターたちも好きになってもらえると担当としても嬉しいです。
最後に、読者さんに一言お願いします。
今後は新キャラ、モブキャラ、キャプテンなど、
そっちの方もたまにメインにした新展開なんかできればと考えてます。
勿論結月と月島の関係もしっかり描きつつ、ですね。
そこを楽しみにしてもらいつつ…あとはまあ基本明るい話なので。
そこをふとしたタイミングで読んで元気になってもらえたら嬉しいです(笑)
読後感が非常に爽やかな明るい漫画なので、
担当Mも今週疲れたな…なんてときに読んでパワーもらってます(笑)
トヨ先生、貴重なインタビューありがとうございました!!
これから益々盛り上がる「アソコ洗い屋」に皆さんぜひご期待ください!!
☆作品はこちら↓
☆インタビュー内容へのコメントやご感想は下記まで
comic_info@wwwave.jp