『きもちぃ、イジメ。~好きな人を守るために100回イカされました…』は、
いじめを止めようとした少女が主犯格のドS男子に玩具としてもてあそばれてしまう作品です。
「こんな奴の言いなりになるなんて……」「でも気持ちいい」
はざまで揺れ動く複雑な心情を巧みに表現するめぬ。先生に、
作品へのこだわりを中心にアレコレお聞きしました!
――今回のインタビュアーは担当編集のSです。
はじめに、漫画家を志したきっかけをお聞かせいただけますか?
家族や友達にたくさんほめてもらえるので、幼い頃から絵を描くことが好きでした。
ものごころがついて改めて描くことが趣味だと認知した時点で、
周りから「漫画家になれるといいね」と言われるようになっていて。
その影響で画家とか絵師とかではなく、なんとなく漫画家になりたいって思っていました。
ただ、私はもともと漫画をあまり読んでいなくて、「漫画家ってどんな職業なんだろう? 」みたいな感じで。
漫画家を目指すにあたって漫画を読むようになったんです。
――それはとても珍しいパターンですね!
続いて、今作についてもお聞きしていきたいのですが、
お気に入りのキャラクターを教えてください。
もう……真紘くんですね。
主人公の梨姫に「ダメ」と言わせない、強引なところがお気に入りです。
あと、手下を含めてほかの人には手を出させないっていう、彼の中で玩具を扱うこだわりがあるのもすごくいいなって。
身体を触らせるくらいまではあるんですけど、エッチはさせないみたいな。
梨姫を玩具としてある意味大事にしているというか、そういう部分は真紘くんの魅力の一つだと思います。
うん、かっこいいなあ(笑)。
――真紘くんの存在は今作の魅力の一つですよね。
実際に「クズだけどかっこいい」と女性読者様から人気ですが、
真紘くんをかっこよく見せるために意識しているポイントはありますか?
完璧なドSキャラにふさわしいキャラ作りというか、
イメージ通りのセリフや行動でゾクゾクさせることを意識して描いています。
見た目がよければ何でも許されるっていうのはあると思うんですけど、
やっぱり真紘くんがそのセリフを言ったり行動をしたりしたときに
かっこいいなと感じるようにしたくて。
「私がこれを言われたらゾクゾクするな、キュンキュンするな」って思えるものになっているか気を付けています。
また、キャラのイメージが崩れてしまうので、
弱い部分を見せないようにするのもポイントですね。
もともとはギャップを作るために逆に弱さも見せようとしていたんですが、
この路線に切り替えて正解だったと思います。
――理想的なドSキャラになるように細部までこだわってくださっているんですね、ありがとうございます。
お気に入りのシーンについても教えてください!
声を大にして言いたいんですけど、4話のお散歩シーンですね。
これは私の性癖をそのまま抽出したシーンなんですが、
いわゆる「犬プレイ」でなく、あくまで梨姫を犬として扱うことにこだわりを持って描きました。
ほかの作品では、ご主人さまが「ご褒美だ」って言って
犬の奴隷とエッチするシチュエーションをよく見かけます。
ただ、お皿で餌を与えたりお散歩したり、さんざん犬扱いしておいて
最後はエッチしちゃう展開がどうも私の中で納得がいかなくて。
その部分をうまく解消するために、
階段の踊り場で真紘くんとエッチをするシーンでは首輪を外す描写を入れました。
「ここからは犬じゃなくて”人間の”奴隷として性行為を行うぞ」っていう意味を持たせて。
そこがすごく気に入っているというか、いいなと思っています。
お気に入りのシーンはもちろん各話ごとにあるし、全部、全部、魅力的ですよ(笑)。
でも、自分の中で燃え上がる感情を込めて描いたのはやっぱり4話のこのシーンかなと。
――どのお話も魂込めて描いてくださっていますが、
なかでも4話はすごかったですね…!
あのときのめぬ。さんの熱量、すごかったです(笑)。
続きまして、今作で今後描いてみたいエピソードはありますか?
もしあればネタバレにならない範囲で教えてください。
梨姫がクラスメイトとの子どもを孕んでしまうエピソードです。
描けませんけど(笑)。
絶対描けませんけど(笑)。
「自分の罪の形だ」って思って出産するんですけど、
その子どもも真紘の玩具にされてしまう。
または、梨姫と同じような運命を辿ってしまって、
「子供は親に似るんだよ。」みたいな流れになる話を描きたいなって。
でもバットエンドになっちゃうから、
実際に描くとしたらもう少し梨姫が幸せになる展開にしたいですね。
――めぬ。さん節全開なエピソードですね!
見てはいけないような、すごく見てみたいような……(笑)。
こういったいわゆる「凌辱作品」を作るときの
こだわりポイントがあれば教えてください。
漫画なので実際にはありえない展開になることはもちろんありますけど、
できる限り現実に起こりうる出来事を描くようにしています。
たとえば、少女漫画みたいに
「危なくなったときは必ずイケメンのヒーローが現れる」
なんてことは現実ではまず無いですよね。
時には悪者が正義に勝つ場合もあると考えながらストーリーを組み立てるのが、
私のこだわっているポイントです。
――なるほど。
確かに真紘くんが負ける姿は想像できないですね。
そういったストーリーやインパクトのあるシーンを生み出すうえで、
大切にしていることはありますか?
いろいろな人生経験を積むことですね。
もちろんそのまま漫画に活かせるわけじゃないんですけど、
「こういうことあったな」とか、
自分の思い出や記憶をもとにしてシーンを考えることが多いので。
「興味ない」とか「つまらない」とかそういうのを全部捨てて何でも経験することで、
おのずと話のネタが集まってきます。
あとはそれを絵に落とし込むだけです。
「凌辱作品」だと自分の理想のシーンを直接体験できないため、
私の場合はほかの人生経験とエロを絡ませて具現化するようにしています。
――めぬ。さんの作品はリアリティのある心情表現が魅力的ですが、
ご自身の経験をもとにして描いているのがポイントになっていたんですね。
ちなみに、これまでに影響を受けた作家さんや作品はありますか?
数え切れないぐらいたくさんいますが、
一番影響を受けた作家さんは岡田コウ先生です。
岡田コウ先生は話の流れや言葉選びを含めて、
文字だけでも興奮できるくらい心情表現がお上手なんです。
高校生とか中学生ならではの気持ちが、
大人向けの言葉じゃなくてリアルに描かれているというか。
心情表現のテクニックをはじめ、エロ描写のある漫画を描く上でとくに参考にさせていただいています。
――話は変わりますが、先生のプライベートについてもお伺いさせてください!
作品作りに行き詰まるときもあると思いますが、どんなことで気分転換をされていますか?
また、休日の過ごし方についてもぜひ教えてください。
仕事で行き詰ったときは、推しの音楽を聞いてモチベーションを上げるのがお気に入りです。
あとはずっと家にこもっている仕事なので、主に休日ですが気晴らしに外に出ることもあります。
好きな服を買ったり、日々のストレスを発散しにカラオケに行ったり。
――外に出て気分転換をすることは大事ですよね!
それでは、最後に読者さんにメッセージをお願いいたします。
誠心誠意込めて製作している作品ですので、
ぜひぜひお手に取って読んでいただけたらと思います。
めぬ。先生、作品についての質問からディープな性癖トークまで
たっぷりお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
真紘に徹底的に堕とされていく梨姫がいったいどうなるのか、
今後も目が離せません!
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