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こことおる先生インタビュー『俺に注がせてください。~奥手サキュバスとごちそう美青年』

9月には単行本も発売!
『俺に注がせてください。~奥手サキュバスとごちそう美青年』は、
腹ペコ淫魔と隠れ肉食な美青年の恋を描いた胸キュン♡ラブコメ作品です。
イラストと漫画のどちらも手がける作者・こことおる先生に、
ご自身のルーツや制作に関する貴重なお話など、たっぷりとお聞きしました!

――今回のインタビュアーは担当編集のSです。
早速ですが、先生のご経歴についてお聞かせください。

元々がイラストレーター志望なので、
学生の頃にクラウドソーシングに登録をして活動を始めました。
当初は個人の方からの依頼を受ける状態を長く続けていましたが、
その後、企業依頼でトレーディングカードに始まり、
ソーシャルゲームイラストなど手がけさせていただきました。

それと同時に、趣味での同人活動もずっと続けていて。
そこで知り合ったお友達との縁で大手ホビー事業の商品開発に使われるイラストのお仕事の紹介をいただき、
今でも継続して関わらせていただいています。

漫画でお仕事をしたいという考えはなかったのですが、
同人活動中にお声がけをいただいたのをきっかけに漫画にも挑戦してみようと思いました。
どれもこれもご縁に支えられています。

――昔から絵を描かれることがお好きだったのですね。

そうですね。
最初は好きな漫画とかの模写をする程度のオタクだったのですが、
徐々にアニメイトとかに足を運ぶタイプの重度になって、
そこで初めて同人誌と出会って、
今まで感じていなかったスイッチが入り「自分も描きたい!」となって、
気がつくとこうなっていました。

――影響を受けた作品や作家さんはいますか?

イラストレーターを目指していた頃は、
いのまたむつみさんの絵が好きで画集も買っていました。
今見ると全然似ていないのですが、当時はすごく影響された絵を描いていましたね。

その次に影響を受けたのが、
『ギルティギア』という対戦格闘ゲームをほぼ一人で手がけた石渡太輔さんです。
ダイナミックで美しく、そして色気もある。
そんな石渡さんのイラストにも大いに影響を受けました。

漫画で一番好きなのは、松井優征先生の『魔人探偵脳噛ネウロ』です。
男性をターゲットにした少年漫画、特に恋愛モノは女性を性的な目で見る場面も多いかと思うのですが、
松井先生が描くキャラクターは男女の性差を感じない、人を人として見て対等に扱っている感じがして。

『暗殺教室』や『逃げ上手の若君』もそうですが、
デビュー作である『魔人探偵脳噛ネウロ』は特に色々な魅力とパワーに満ちていて、
今でも、そしてこれからも大好きな作品です。

――確かに、松井先生の作品は演出やストーリーはもちろん、キャラクターも個性的でカッコイイですよね!

『暗殺教室』も、40人くらいいるクラスメイトの一人一人の顔と名前を覚えられるくらいキャラが立っていて、本当にすごいなと思います。
しかも読みやすく、大衆に受け入れやすく、でもニッチな部分も残している。
作品の軸となる部分は揺らがずに、コミカルな小ネタも上手に入れてくる。

そんな遊び心があるところに影響を受けて、私も自分の作品に小ネタを入れたくなるのですが、
「TL作品だと、そこより大事な部分があるよ!」と担当編集さんに諭されて、
泣く泣く削ることも多いです(笑)

――なかなか塩梅が難しいですよね(笑)
キャラについてのお話が出ましたが、先生がキャラクターを描く上でのこだわりはありますか?

作画の部分でいうと、元々イラスト畑でやってきたこともあってか、
時間が無限にあれば本当はどのパーツも時間をかけて描きたいです。
けれど漫画の作画となると描く量が多く、割ける時間にも限りがあるので、
シーンに応じて「ここを見せたい!」と思う箇所へ優先的に力を注ぐようにしています。

単純に体のパーツの中で、これを描くのがたまらなく好きだ!というのは、
上向きのキュッと上がったお尻ですね。
とにかく、お尻というものが大好きなので、
描けるタイミングがあると嬉々として描いています(笑)

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キャラクターでいうと、先ほどの松井先生のお話でもあったように、
ちゃんとそこに実在する人物である、ということを意識しています。
細かな背景設定をしっかりと考えて描くことを大事にしていますね。

――好きなキャラや自分に似ているなと感じるキャラはいますか?

一番好きなキャラは、ぶっちぎりでカメレオンのレンですね。
ファンレターにも、「レンが好き!」「かわいい!」と書かれていることが多くて、ものすごく嬉しいです。
いつもそれを見てニヤニヤしてしまいます。

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自分に似ているキャラクターは、これといっていないかなと思います。
ただ、自分の思想の一部がキャラクターたちに散りばめられているなぁという感覚はありますね。

卓田でいうと、人とわちゃわちゃするのがあまり好きではないところとか。
レンでいうと、話の途中でいきなりテンションが上がってワーイ!と騒ぎ出すところとか。
色んなキャラに少しずつ自分のエッセンスが足されているのだと思います。

――続いて、お気に入りのシーンについてお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか?

やっぱり、レンが登場するシーンはどれもお気に入りですね。

――中でも、特にお気に入りのレンは…?

単行本のインタビューでもお話ししているかと思いますが、
2話と4話のレンと卓田が会話をするシーンですね。
レンの性格が良く出ているので、
読者の皆さんにも「レンを見るならココを見て!」と、おすすめしたいシーンです。

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――お話にも出ましたが、2022年9月にはついに単行本も発売されました!
描き下ろしの見どころについて教えてください。

上下巻ともに、本編の裏話となるエピソードを描いています。
上巻は、ミミとレンが卓田の噂話をしているところで、
二人のわちゃわちゃ感を楽しんでいただけたらなと思います。
下巻は、ミミと卓田が結ばれたその後を描いたお話です。
初々しいカップルの風景を楽しんでいただければと思い、描き下ろさせていただきました。

――上下巻ともとても可愛いエピソードなので、ぜひ読者の皆さんにも単行本をお手に取っていただけたらと思います!
続いて、先生ご自身についての質問へ移りたいと思います。
本作の執筆中に、何か印象に残った出来事はありますか?

私は特に漫画家を目指していた訳ではなく、ずっと趣味で漫画を描いてきた人間だったので、
プロレベルを目指そう!と意識したことがなかったんですね。
それが祟ったのか、いざこうして商業で作品を描くとなると時間も体力も消耗し、
回を重ねるごとに疲労も蓄積されて、今までに経験したことがないくらいの体調不良に陥ってしまって…。

一方で、そういった大変さ以上に漫画を描くことの面白さも感じていました。
なので、怪我の功名とでも言いますか、
漫画制作に対する取り組み方を見直して、体もしっかりと鍛えなければと改めて思いました。
良い意味で前向きに目標を立てられたのは、本当に良かったです。

――制作に対して真摯に向き合い、こうして素敵な作品を届けてくださって本当にありがとうございます!
ここからはプライベートのお話になりますが、先生が夢中になっている趣味はありますか?

お話しした通り、体を鍛えるという目標もあって、
今はボディメイクにすごく興味が湧いています。
まだまだ初心者ですが、一年二年と筋トレを続けて引き締まった体を手に入れようと考えています。

あとは趣味というより自分の生活の一部になっているのが、ラジオを聴くことですね。
今はテレビや動画配信など娯楽も多いですが、
ラジオを聴くと脳が活性化するという効果も脳科学的に証明されたそうなので、
皆さんもぜひ聴いてみてください!

――今作は完結を迎えましたが、今後描いてみたいお話はありますか?

お話に関しては、制作のタイミングによっても変わるのかなと考えています。
特定の作風やジャンルが流行ると雰囲気が似通った作品も多くなりますが、
自分はその中でも少し外れたニッチな方を狙って描きたいな、と。

キャラクターに関しては、今作で描いた登場人物たちとは真逆の性格となるキャラを描いてみたいですね。
ヒーロー像でいうなら、卓田のような寡黙でクールなキャラとは正反対に、
ものすごく人当たりが良くて愛嬌があってニコニコしているキャラを描いてみたいと思います。

――新作もどんなキャラが登場するのか、楽しみにしています!
それでは最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

漫画に限らず、たくさんの娯楽が溢れている中で、
私の作品に興味を持っていただき、本当にありがとうございます!
その上、好きになってくださったなどのお声を聴くと、
嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいです。

もしまた新作を描く機会があり、目に留まることがあれば、
ちらりとでも覗いていただけると嬉しく思います。

こことおる先生、ありがとうございました!
新作にはどんなキャラクターたちが登場するのか?
そしてボディメイクの成果や如何に…!?
先生の今後の活動にも、ぜひご注目ください♪

☆作品はこちら↓

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comic_info@wwwave.jp