10月には単行本第2弾も発売されることが決まったロングヒット作、
「乗馬女子の騎乗位はエロ過ぎて発射不可避 !!(以下乗馬部と呼称」で知られるユウキ HB 先生。
乗馬部以外にも「晴れのち…潮 !?!?~天気を操りびしょ濡れエッチ 」、
「私、16時間イカされました…1分1万円のおっぱい募金に1000万円払った話」、
そして現在平行連載中の「1ピストンでバレる嘘~自称ビッチはウブに濡れる~ 」など、
数々の作品で読者に親しまれている作家さんです。
2017年頃から2年以上にも渡り、毎月48ページのダブル連載を欠かさないプロフェッショナル作家さんに
平行執筆のコツ(?)などを聞いてきました!
――今回のインタビュアーは担当編集のMです。
まずはジャブから…ということで、そもそも漫画家を目指されたのは何歳くらいの頃でしたか?
ハッキリ何歳から…っていう感じじゃなく、漫画家そのものにはずっと憧れてました。
子どもの頃から絵も描いてましたし。
でもまあ無理だろうと思って魚屋で働いたりとか転々としてました。
――お魚屋さん!(笑)
そういえばユウキ先生は一度ご就職されてからこの業界に入られたんでしたね。
はい。まだ普通の仕事してた頃の話してもいいですか。
これはわりと軽く重い話なんですけど、仕事でちょっと嫌になって鬱っぽくなってしまって。
そのとき一人暮らしで3階に住んでたんですがベッドと窓が隣接してて、
ゴロゴロ転がりながら「あー死にてぇな。このまま転がったら逝けるかな」なんて思うことが多くて。
これは駄目だぞと我ながら。
――お仕事はだいぶ忙しかったんですか?
それもありますが、ギャップが嫌だったんでしょうね。
求めてた自分とやってることのギャップが。
このまま自分は一生この仕事をやっていくんだろうか?的な想いが常にあって。
そんなときに漫画を読んで救われたので、僕も漫画を描いて一人でも誰か救いたいな思うようになりまして。
仕事を辞めて、本気で漫画家を目指したのはそれがきっかけでした。
――めちゃくちゃ良い話じゃないですか!
※ユウキ先生はマンガは弾けてますが、実際お会いすると非常に真面目な好青年です。
※上の画像はメンズコミック史上おそらく初の「騎象位」をキメる直前シーン。ぶっ飛んでますね。
――話題をガラッと変えまして、自作ではどのヒロインがお気に入りですか?
美衣子(出典:1ピストンでバレる嘘~)は好きですよ。どんどん好きになってます。
描いてく過程で掘り下げていくので。話数を重ねるごとに…。
※鬼の風紀委員、でも正体は純情元ヤン娘というギャップが可愛いキャラです。
――それでいうと「乗馬女子の騎乗位~」のキャラなんか掘り下げた分、
思い入れが凄いんじゃないですか?
※インタビュー時点で33話まで連載が進んでました
海凪が一番エモいというかメンタルを曝け出すタイプなので感情移入しやすいと思います。
僕は乗馬部の中では海凪が一番気に入ってます。
――担当的にも薄々ユウキ先生から海凪に対する念を感じていました(笑)
美衣子もそうですが、もしかしたら「くっつかないかもしれないヒロイン」の方が
作家さんは思い入れしてしまうものなんでしょうか?
それは…インタビューで話す内容じゃないかもしれないんですが
単純に僕とMさんのやり方だと、メインヒロインはがっちり相談して決めるじゃないですか。
サブヒロインは作家サイドで色々決められるので自然と愛着沸きますよね(笑)
――なるほど。これは…面白いんでインタビューに載せましょう!(笑)
愛着みたいなことで言えばそれこそ乗馬女子の海凪は、元々別作品で出る予定の新キャラでしたよね?
その別作品が惜しくも終了、ということになり宙に浮いたデザインを新作で活かしたという・・・。
そうなんです!だから海凪だけよく見るとちょっと世界観が違うんです。
ピンク髪だし。頭に蹄鉄付いてるし。アニメ寄りの尖がったキャラですね。
リアルを求められる中でそういうキャラを作れたっていうのは楽しいです。
※海凪都のキャラ初期デザイン資料。そういえば最初は苗字も別のものでした。
――実際連載3年が経過し、海凪は本当に良いキャラになりましたよね…(しみじみ)。
さて続いての質問です。連載で行き詰ったとき、ユウキ先生はどうされていますか?
はい。そもそも僕はあまり行き詰らないかもしれません。
しばらくウェイブさんで2本の作品を平行執筆してますけど、
頭のなかで2本のアニメを観る感覚で切り替えてストーリーを作ってます。
アニメ好きな方って週に1本しか観ないってことないですよね?
月曜ならこれ観て、金曜はあっち観て…って。
思い入れがあまりないって言ったら問題発言かもしれませんが、
楽しいものが沢山あるからそのとき向き合うべきものに集中して、
「あー楽しかった!」で次に切り替えてく、みたいな感じですかね。
漫画はキャラが勝手に動いてくれるので、僕は絵に起こしてるだけみたいな感覚がすごいあります。
――絵に起こすだけ!それは素晴らしいですね。道理でお仕事が速いわけですね。
そうなんです。でもキャラが勝手に動いてるだけだから全ボツくらうと悩んじゃうんです(笑)
どうしよう…って。
――さ、最近は全ボツなんかめったにないですよね(汗)
ボツで思い出しましたが、僕の作品は単行本版の修正が結構大変で。
乗馬部なんて連載初期と絵柄がだいぶ変わったのでほぼ全ページ直してました。
※ヒロイン初登場シーンの比較。左が連載verで右が単行本verです。
※ユウキ先生の努力の結晶…皆さんぜひお近くの書店orウェブサイトでお求めください。
――最後に読者の方にメッセージをお願いします。
作品の見て欲しい箇所なんかもあればぜひご一緒に。
読者の方には只々感謝しかありません!
見てほしい箇所は…コメディパートですかね。
あとは、最近キャラクターを深く作るコツみたいなものを掴みかけていて、
1ピストンの瑞希とかちょっと変わってきてて…。
あの、女の子ってなんだろ?みたいなものを掘り下げると、
瑞希は読モとかやってて自己顕示欲、承認欲求が強いタイプですが
裏返せばそれってメンヘラっぽいキャラで。
だからメンヘラ色強くなってるんですよ。急に泣いちゃったり。
男が理解できない女の子特有の感じを出す方法論というか文法みたいなものを
自分にインプットし始めてて…その感じが楽しいなと。
「わけわかんないけどこういうことやるよな」みたいな男性視点と、
「こういう気持ちだって分かって欲しい。でも直接は教えてあげない」
みたいな女性視点がギアみたいに噛み合わさって漫画が出来上がっていくんですけど。
そういう意味では心の機微を描いてる部分を見て欲しい、
というかそこを見てると面白いんじゃないかなと思います。我の漫画ながら。
たしかにユウキ先生が描かれる漫画はキャラにリアルな魅力がぎっしり詰まってますね!
ぜひそういったポイントに注目して今後も応援いただければと思います。
本日は貴重なインタビューありがとうございました!!
今後とも益々進化を続けるユウキHB先生の作品をどうぞお楽しみに♪
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