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ヤマト蛍先生インタビュー『年下同期はイジワルで一途~私たち、始業直前までHしてました…』

生意気で完璧な彼に抗いたいのに、快感が止まらない…!
彼がイケメンすぎる、エッチシーンが濃厚すぎる!と人気沸騰中の
『年下同期はイジワルで一途~私たち、始業直前までHしてました…』。
今回は作者・ヤマト蛍先生に制作へのこだわりや先生のルーツ、
収集物までたっぷりとお話を伺いました。

――今回のインタビュアーは編集担当のHです。
まず最初に、漫画家を志したきっかけやこれまでのお仕事歴をお聞かせいただけますか?

小さい頃から絵や物語を描いたり考えたりするのが好きでした。
小学生の時に、父親が『ちゃお』を買ってくれたんです。
月刊の小学生向け雑誌ですね。
少女漫画ですごく可愛いし、女のコ特有のキュンキュンした物語ばかりで、いいなって思って。
それで漫画家を目指したいと思い、高校卒業後、漫画の専門学校に行きました。

――なるほど、そうだったのですね。

当時は今のようにデータで漫画をやりとりすることは考えていなくて。
専門学校の方針で、大手の編集部の月例賞に投稿し入賞を狙っていく…ということをしていたのですが、
そんなにうまくいかず、卒業後は漫画を描いてどうしようかと一年位迷いました。
その時、とりあえず何か描こうと思って、
Twitterやpixivに作品を投稿していたのを見てくださった編集者さんがいて。
お声がけいただき、初めてTLを描いたのがきっかけで、
漫画のお仕事をやらせていただくようになりました。

――小さい頃から漫画家を志して、ストイックにご執筆されてきたのですね。
ヤマト蛍先生の作品は絵柄が華やかで可愛らしくて、私も大好きです!
先生のルーツは『ちゃお』などの少女漫画系にあったのですね。

はい、私すごい〝ちゃおっ子〟だったので(笑)
今も根底に根付いてるのかなとは思います。

01

――ちなみに『ちゃお』以外にも影響を受けたり、
憧れた作家さんや作品はあるのでしょうか?

そうですね、めちゃくちゃあります(笑)
でも作品の内容面ですごい影響を受けたといったらBLかな。
BLって、すごく奥深い恋愛のお話が多いと思うんです。
色々読んで、そこから恋愛漫画というものを学んだ気がしますね。
一番読んだのは中村春菊先生の『純情ロマンチカ』や『世界一初恋』です。
あれはめちゃくちゃ読みました!

――BL漫画の恋愛描写も、少女漫画とはまた違った良さがありますよね。
ヤマト蛍先生の源泉がちょっとわかってきたような気がします!

内容に関してはだいたい『ちゃお』とBLですね(笑)
それと作画については色々真似たり参考にさせてもらっているものがあって…
実は、乙女ゲームなんです。
私、乙女ゲームの原画、あのスチルのイラストがめちゃくちゃ好きなんですよ。

――なるほど…!

乙女ゲームって、作品のスチルやキャラの立ち絵などを集めた公式ファンブックがそれぞれ出版されていて、私それを集めてるんです。
ゲームはやらないのですが、絵を…!絵だけを見たくて!(笑)
原画集を見たりして、絵柄の研究は内容と同じくらい重要視していますね。

――実際、本作は読者さんから「画面が綺麗でドキドキする」という感想をたくさん頂いていますよね!
その他にも、「真澄君の色気が最高」「いじわるな年下同期にキュンとする」など、
キャラの造形に関しても多くのコメントが寄せられています。
ヤマト蛍先生が本作のヒーロー・真澄君を描く際にこだわっているポイントなどはありますか?

真澄君は、顔面はもちろんですが、顔だけじゃなく彼を構成する部位がもう全部、
全身イケメンじゃないとだめだと思っています。
手や指先、服や靴までも…顔がイケメンなのは大前提で(笑)
イケメンが出てくる作品を色々読んでいて、
たまに「顔はかっこいいのに、手の描写がちょっと…」などと思ってしまう時があるので…。
真澄君は隅々まで、全身すべてを「かっこいい!」って思ってもらえるように意識しています。

――エッチシーンの手元のアップなど、指先の質感まですごく描き込まれていますよね。

そうですね、手は特に大事かな。
やっぱり手から腕にかけての部位は一番、私も見ててドキッとする部分なので。

02

――本当に真澄君、全身キメキメで描いてくださっていますよね。
ちなみにヤマト蛍先生ご自身は真澄君みたいなタイプの男性がお好きだったりするのでしょうか?

現実にいたら絶対イヤですね(笑)
ちょっと付き合おうとは思わないかな…。
付き合ったらめちゃくちゃめんどくさそうだなって(笑)

――そうなんですか!?毎話かっこよく、生き生きと動かしていただけてるので意外です。

でも二次元の作品としては、小悪魔なキャラってすごく好きなんです。
かっこよくて小悪魔だけど、実はうまくいかない事や不器用な部分もあったり…というギャップが好きで。
なので真澄君も、作品のキャラとしてはすごく好きですね。

――なるほど…!
主人公・椿ちゃんに関してもお伺いしたいと思います。
明るく前向きなキャラクターは本作の魅力のひとつだと思いますが、
描く際に意識しているポイントなどがあればぜひ教えてください。

意識しているのは表情やリアクションです。
真澄君はちょっとキザなキャラなので、表情や動きに大きさ、派手さがないですよね。
椿ちゃんはそれとの対比を意識しています。
リアクションはちょっとオーバー気味に、
喜んでるシーンなどは少女漫画ばりにキラキラさせたりしていますね。

03

――メリハリの効いた作画が、可愛くて応援したくなる椿ちゃんのポイントなのですね。

私、こう…振り切ってる女の子がすごく好きなんです。
ぶっとんでてオーバーな感じの女の子が可愛いなって思っていて。
まさに椿ちゃんはそんな感じですね。

04

――椿ちゃんのコロコロ変わる表情、私も大好きです。
続いてお伺いしたいのですが、ヤマト蛍先生の中で一番印象に残っている場面やコマはありますか?

毎回その時のベストで描いているので、全部!という感じではありますが…。
1話目の、仮眠室で2人背を向けて寝てるコマはお気に入りかなと思います。
身体の大きさの対比や、触れそうで触れていない距離感をうまく描けてるかも、と思ってます。
エッチシーンはいっぱい描くので、逆に触れていない時のシーンにすごい萌えたりしますね。

05

――体格差や距離の近さがすごく出ていて、でもくっついてない感じ、ドキドキします!
先生はエッチシーンの導入になるような部分の雰囲気づくりもすごくお上手ですよね。
ちなみに描いていて先生が一番楽しいと思うシーンはどのようなシーンでしょうか?

エッチシーンってデッサンがおかしいと違和感が出てきちゃうので、めちゃくちゃ気を張って描くんです。
なのであまり楽しめて描けないというか…。
どちらかと言えば、表情で語るような心理描写のシーンやコマが描いていて楽しいですね。
やっぱり顔を描くのが一番好きだから。
例えば第1話のラスト、真澄君のシーン。
顔だけで心情を伝えるというか…そういう場面がすごく好きです。

――読者の方も、まだ本作を読んだことのない方にも、
第1話ラストシーンの真澄君の表情はぜひ実際の作品でチェックしていただきたいです!
さて、ヤマト蛍先生も、時に作品づくりに行き詰まってしまうこともあるかと思うのですが…。
先生はそんな時、どのように過ごしていらっしゃいますか?

そういう時はなにもしないかな…。
なにもせず、例えばYouTubeに逃げたりネットサーフィンして現実逃避しますね(笑)
で、少ししてほとぼりが冷めたらもう一回取り組んでみたり。
それかその日は本当になにもしない(笑)
読者として色々な漫画を読んでいて、
「ここ、ちょっと乱れてる」とか「あ、もしかして先生疲れてたのかな」などと、感じちゃう事がたまにあるんです。
できる限り読者さんにそう思ってほしくないというのはこだわりとして持っていて。
なので、私の場合「あ、無理描けない!」ってなった時にはもう…描けないですね、描かないです(笑)

――オン・オフの切り替えを上手にしていただきつつ、描く時は全力投球なさっているのですね。
ちなみに今後、描いてみたいシチュエーションやエピソードなどはありますか?

真澄君のライバルになるキャラを早く描きたいな、と思います(笑)
真澄君はキャラのスペックが高いという設定なので、その彼をさらにひとつもふたつも上回るような。
当て馬にはなっちゃうのですが、ライバルキャラを早く描きたいというのはすごくありますね。

――真澄君を上回るライバル、気になりますね…!
それでは最後になりますが、読者さんにメッセージを一言お願いします。

私の作品は、読む方にとっては好き嫌いが分かれる内容かなと思うのですが…。
でも、〝好き〟という100%の気持ちで描いてる作品なので、
そういう部分を同じように共感していただけたり、
そして新しい…性癖というか〝扉〟みたいなものを、
私の作品で開いていただけたらめちゃくちゃ嬉しいです。

ヤマト蛍先生、ありがとうございました。
美しい画や魅力的なキャラクターの裏にある
先生のゆるぎない情熱や信念を垣間見たようなインタビューでした!
椿ちゃんと桐崎君の恋の行方はいかに…?
今後の展開をどうぞお楽しみに!

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