大好評連載中!『孕むまで乱れいけ~身代わり花嫁と軍服の猛愛』は、
妹想いの孤独な令嬢・麻子と冷酷と名高い軍人・木戸、二人の運命を描いた大正ラブロマンスです。
読者に大人気の木戸様についてはもちろん、これまでのご経歴やプライベートなど、
作者・神崎柚先生にたっぷりとお話をお伺いしました♪
――今回のインタビュアーは、担当編集のMです。
まずは、先生が漫画家になったきっかけをお聞かせいただけますか?
親曰く、幼稚園の頃から「漫画家になりたい!」と言っていたそうです。
高校生になって、大学へ行くか漫画の専門学校へ行くかを悩んでいた時に、
某少年誌で高校生専門の漫画賞が開催されまして。
ネームを送ってみたところ名前が載り、それをきっかけに漫画家の道へ進もうと決心しました。
その後は、アシスタントをしたり、持ち込みをしたり、定番の漫画家下積み時代を過ごしていました。
――最初は少年マンガを志望されていたんですね。
そうですね。
少年マンガが大好きで、ずっと読んでいたので、大体の少年誌には持ち込みをしました。
――少年マンガの中でも、我が心のバイブル的な作品はありますか?
上条明峰先生の『SAMURAI DEEPER KYO』には、めちゃくちゃ影響を受けました。
もう、ずーっと読んでいましたね。
――少年マンガからティーンズラブへ挑戦しようと思ったきっかけは…?
少年マンガから乙女系の漫画誌へ持ち込みをしたり、同人BLや商業BLを経て、
ティーンズラブの担当さんからお声がけをいただいたのがきっかけでした。
BL作品を描いていた時も女体化が好きだったので、
TLジャンルにも全く抵抗なく挑戦することができました。
――なるほど!確かに、先生が描く女体は「触ったら気持ち良さそうだなぁ」と思います。
私が触りたい体を描いていますので!男女問わず、ムチムチっとしたボディが好きなんです。
漫画で描くと、お腹が出ているように見えちゃう、お肉の盛り上がっているところも、
たまにダメ出しをされるのですが、「そこが良いんだよぉ~!」って気持ちで修正しています。(笑)
――続きまして、本作についてのお話をお伺いできればと思います。
登場人物の中で、お気に入りのキャラはいますか?
お気に入りはやっぱり、木戸さんですね。
キャラとしては動かしづらいのですが、やっぱり鋭い目つきの軍人さん、
そして軍服姿の男性を描くのが好きです。描いている時も「木戸様ッ!」と、
いちファンのような心持ちでいるので、自分でも好きなんだなぁと思います。
――木戸様を描く上で、こだわりポイントはありますか?
少年マンガのクールキャラって、何を考えているのか分からないイメージが強いと思うのですが、
木戸様は本作においてのヒーローなので、人間味のあるクールさにこだわっています。
ただ単に不器用なだけで、しゃべったら意外とクールじゃないぞ?みたいな。(笑)
そんな人であってほしいと思いながら描いていますね。
それもあって、なるべく眼の光は消さないように心がけています。
――木戸様のように、セリフがあまりない中で感情を出すのは難しいですよね。
そうですね。今回も全然しゃべっていなかったなぁ、なんて時が多いです。(笑)
セリフが少ないからこそ一言一言を大切にしつつ、
言葉で語りつくせない部分は表情で魅せなければと、いつも悩んでいます。
――続いて、お気に入りのシーンはありますか?
第2話の木戸が麻子をお家から連れ出してくれるところがお気に入りですね。
檻のような実家からヒロインを助け出して、羽ばたける場所へ連れ出すという、
この物語を象徴するシーンだと思います。
麻子も、あの瞬間は木戸の優しさに気づいていないと思うのですが、
後々になって改めて思い出した時に、自分に変化を与えてくれた、
そして二人の関係が動き出した重要な転機であったと、気づくんじゃないかと思います。
――あのシーンは非常に印象的でした。
麻子についてのお話が出ましたが、彼女を描く上でのこだわりはありますか?
私は気遣いをする頑張り屋さんを見るのが好きなので、
麻子はとても動かしやすく可愛らしいキャラですね。
この子はどうやったら笑ってくれるのかな?と、麻子を口説くような気持ちで描いています。
――麻子は今まで実家で毒親に虐げられてきた分、愛情に飢えているところがある気がしていて。
これから木戸様がじゃぶじゃぶと愛情を注いでいくと思うと、とてもワクワクします!
そうですね、じゃぶじゃぶさせたいです!(笑)
物語の中でも、二人の関係性を進めるために木戸が一生懸命に麻子へ愛情を注ごうとするけれど、どこか空回りしていて。
でも、なんやかんやありつつも麻子はその愛情を全部くみ取って喜んでくれるので、
この二人は本当に相性の良いナイスカップルだな!と思います。
――作者自らナイスカップルだと思っているのは素晴らしいことですね。
描いていて、キャラクターが勝手に動き出して慌ててしまう、なんてことはありますか?
制作過程でいうと、第一稿は「キャラのこの顔が見たい」という気持ちでつくっています。
そこから編集さんと私が物語の監督となり、
観客である読者の目線を意識したお話づくりをする、という流れですね。
麻子と木戸の一週間があったとして、
読者が読みたいのは「何かが起きた日曜日」だと思うのですが、
私はどうしても「何も起こらない平日」の二人を先にイメージしてしまっているので。
そういった部分をバサバサ切って、物語のドラマ性をより明確にしていきます。
――ここからは、先生のプライベートにも迫っていきたいと思います。
漫画制作の合間に夢中になっているご趣味はありますか?
しゅ、趣味ですか!?(焦)
趣味は…実は無いんです。多分、仕事が趣味みたいなところもあって。
ただ、息抜きをする時は体を動かしています。
ジムに行って運動をして体を疲れさせて、「絵を描きたい!」という気持ちにさせます。(笑)
午前と午後の間にジムを挟むと、気持ちが上手くリセットされて良いんですよね。
メリハリのある生活を心がけています。
――先生は、ウサギちゃんも飼われていますよね?
はい!もう趣味はウサギと言ってもいいくらい、常に写真を撮っています。
うちの子はすごく寂しがり屋で、ずっと後をついてきて、
ちょっとでも離れると「どこ行ってたんだよぉ~!」って怒って追いかけてきます。
癒しでもありますが、この子のために頑張らねば!という原動力にもなってくれる大切な存在です。
――では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!
読者の皆さんが物語の主役となってもらえるような作品を心がけているので、
これからもドキドキわくわくする展開をお届けできたらなと思います!
神崎柚先生、ありがとうございました。
様々な障害を乗り越えながら、少しずつ心を通わせてゆく木戸と麻子。
ナイスカップルな二人の行く末を、どうぞ温かく見守りください♪
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