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村上晶先生インタビュー『漣蒼士に処女を捧ぐ~さぁ、じっくり愛でましょうか』

最新刊発売&アニメ化決定!『漣蒼士に処女を捧ぐ〜さぁ、じっくり愛でましょうか』は、
26歳処女OL・凪沙と麗しきヤクザの若頭・漣が旅先で出会い、濃潤な恋に溺れてゆく物語を描いたTL作品です。
繚乱たる恋愛模様と艶麗なキャラクターで読者を魅了する作者・村上晶先生が、作品愛を語りつくします!

――今回のインタビュアーは、担当編集のMです。
まずは、先生が漫画家になったきっかけをお聞かせいただけますか?

小学校低学年の頃に読んだ、とある少女マンガに深く感銘を受けまして。
すごく泣けて、その作品のおかげで「私も頑張ろう!」とポジティブになれたんですよね。
その時の経験から、自分も誰かにプラスの影響を与えられる作品を届けられたらいいな、と考えるようになったのが、
漫画家を目指すきっかけだったと思います。

ただ、小学校の卒業文集には「ネイルアーティストになる!」って書いてあって。
若干のブレはあったようです。(笑)

――きっかけは少女漫画だったのですね。初投稿はいつ頃でしたか?

漫画が初めて掲載されたのは大学生の頃でしたが、初投稿は高校生くらいだったと思います。
当時はノートにもたくさん漫画を描いていましたね。

中高生の頃は、ちょうど『Sho-Comi』が流行っていた時期で。
その影響もあってか、自分でもTLっぽい作品を描いていました。
不思議と現在に通ずるものがあるな、と。
過去に描いた漫画はノートも含め全部取っておいてあるのですが、今読むと面白くて。
いつかリメイクできたら、なんて思います。(笑)

――先生は美大ご出身で、デザイナーとしてお仕事もされていたんですよね。

はい。美大では、絵に限らず写真やデザインなども勉強しました。
なぜデザイナーになったかというと、
親に「4年間で食べていけるだけの成果が残せなかったら就職しろ」と言われて。
イラストレーターと漫画家として活動していましたが、それだけでは食べていけないなと思い、
卒業後はデザイン系の仕事をしていました。

家族みんな、私が本気で漫画家を目指していることに驚いていましたね。
今思えば、心配してくれていたんだと思います。

――紆余曲折ありつつも、夢を叶えて漫画家となったのは本当に素晴らしいことだと思います!
続きまして、本作についての質問に移っていきたいと思います。
お気に入りのキャラと、そのキャラを描く上でのこだわりを教えてください!

一番のお気に入りは、戯一ですかね。

元々、私は漫画を描く時には、あまり自分の欲を出さず、
読者や出版社からの要望に応える描き方をしていたのですが、
ちょうど戯一が初登場する頃に「それで良いのか…?」と迷走しまして。
好きなものを描いた漫画とそうでない漫画では、前者の方が魅力があるなと思ったんです。

もっと自分の好きな要素を入れて、作品がより良くなればいいなと考えて、
そうして出来上がったのが戯一というキャラクターでした。
ビジュアル面にも中身にもとにかくこだわったので、とても思い入れがあります。

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とはいえ、あくまでも主人公である蒼士と凪沙を映えさせるため、
二人の物語をより魅力的に見せるために考えたキャラですので、
やっぱり蒼士と凪沙は私にとって欠かせない存在です。

――キャラについてのお話が出ましたが、
ズバリ!付き合うなら、漣、大ちゃん、戯一の誰を選びますか?

それは結婚も踏まえてですか!?

――どちらでも大丈夫です!(笑)

長く付き合うなら絶対に大ちゃんでしょう。
戯一も好きですが、怖いし絶対にヤリチンだろうし、安心や安定は望めないですよね。
将来性を考えるなら、大ちゃん一択だと思います!

ただ、二次元のキャラクターとして考えた時に、蒼士も好みではあるんです。
私は肉体的には強気だけれど、精神的には弱いところがある人が好きなんですよね。
それでいうと蒼士はドンピシャで当てはまるのですが、蒼士にお似合いの相手は凪沙以外にいないので、
私が入り込む余地はないように感じます。(笑)

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――続いて、自分に似ているなと感じるキャラはいますか?

私が人生で感じてきたことは、凪沙に反映させているところがあって。
自分が想像していたよりも全然大人じゃない、ずっと子供のまま大人になっている感覚であったり、
ヤクザに対する知識の無さからくるフラットな目線であったり。
そういった考え方は凪沙と近いのかなと思います。

あとはテンションの高さでいうと柴田に似ていますが、曲がったことが嫌いなのは大ちゃんに似ているかも?
凪沙も真っ直ぐな人ではありますが、柔軟な応用力もあるので、
我が強いタイプの私とそこは違うかなと思います。

――確かに、凪沙は何にも染まっていない、だからこそ何色にも染まる「白」がイメージカラーな気がします。

対する蒼士は「黒」のイメージですね。
黒は他の色と混ざっても黒のままですが、白と混ざると色が薄まっていくじゃないですか。
蒼士と凪沙は、お互いがお互いに影響を及ぼし合って色を変えていくような関係性だなと思っています。

最初こそヤクザである蒼士は凪沙に対して良い面しか見せないよう繕っていましたが、
凪沙からの影響もあり良い意味でそれが崩れてきている。
物語が進むにつれ蒼士の心の揺らぎが見えはじめて、
本心を抑えきれなくなって感情があふれる描写も出てくるので、
蒼士が好きな人にはぜひ最新刊まで読んでいただきたいですね。

――続いて、先生のプライベートにも迫っていきたいと思います!
漫画制作の合間に夢中になっているご趣味はありますか?

『スプラトゥーン3』は、YouTubeで配信を始めてしまうほどハマっています。
ゲームにハマると飲み物と食べ物を準備して、お風呂とトイレ以外で席を立たないほどやり込んじゃいますね。
それこそ、スプラは指にゲームだこができるくらいに。(笑)

あとは、ほぼ日常化している大好きな趣味に、ネイルアートやメイク、ファッションがあります。
昨年の家計簿を見ると、出費の90%が美容関連でした!

――何事にも本気ですね。(笑)

自分でやろうと思ったことに関しては全力で取り組みますね。
配信もSNSも、ちょっとでも皆さんに楽しんでもらえたり、
作品を知ってもらうきっかけになればと思ってやっているので、中途半端にはできないんです。

趣味にも本気でいるからか、ネイルアートやファッションから漫画作品を知ってもらった、なんてこともありました。

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――凪沙のお洋服もいつも可愛くて、作品にも存分に活かされていると思います。
では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!

いつも応援していただき、本当にありがとうございます!
読者の皆さんがいなかったら漫画家を続けられていないな、と毎日思うくらい支えられています。

本作においては、読者の皆さんと一緒に作っているという感覚が強くあります。
日常の息抜きや彩り、日々を頑張る糧になる作品にしていけたら嬉しいです。
今後ともより良い作品を一緒に作っていけますよう、よろしくお願いします!

大好きです♡

村上晶先生、ありがとうございました!
先生の作品愛、そして読者の皆さんへの感謝を込めた愛♡
たっぷりとお届けできましたでしょうか?
凪沙と蒼士の行く末を見守りながら、これからも一緒に作品を作っていきましょう♪

☆作品はこちら↓

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